ADHD(注意欠如・多動性障害)

ADHD(注意欠如・多動性障害) エーシーエイチディー

ADHDは「注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害」とも呼ばれ、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない )、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られる障害です。ADHDは、これらの要素の現れ方の傾向は、 「不注意優勢に存在」「多動・衝動優勢に存在」「混合して存在」というように人によって異なります。 その特性により授業中、集中することが難しかったり、忘れ物が多いなどがあり、叱られることが多くなりがちです 。叱られることが増えていくと、自信を失い、追い詰められてしまうということもあるので、お子さまの特性を理解し接することが大切です 。以前は「注意欠陥・多動性障害」という診断名でしたが、2013年に刊行された「DSM-5」で、「注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害」に変更されました。

3つのタイプと特徴

ADHD(注意欠如・多動性障害)のあるお子さまによく見られる行動リスト

ADHD(注意欠如・多動性障害)のあるお子さまとの接し方

ADHDのあるお子さまは、その特徴から、怒られる機会が多かったり、忘れ物などの失敗を繰り返したりすることで、自分に自信が持てずに、色々な方面で支障をきたしてしまうこともあります。そのため、ADHDのあるお子さまと接する際は以下の点に注意することが必要です。

  1. できないことよりもできることに着目する
  2. ADHDのお子さまと接する際、できないことの方にどうしても目が行きがちですが、できないところばかり指摘されすぎてしまうと、自信を失ってしまいます。できることの方により着目し、そちらに対して肯定的なフィードバックをすることで、「できた!」という体験が自信となり、次へのやる気につながります。

  3. 強みに目を向ける
  4. ADHDのあるお子さまの中には、自分の好きなことに関しては集中力を発揮する方もたくさんいらっしゃいます。お子さまの強みを発見し、サポートすることが、強みを伸ばしたり、自信を育んだりすることにつながっていきます。

  5. 失敗しないための声かけを
  6. 衝動的に行動をしてしまいがちなお子さまには、事前に「順番に並びましょう」などと声掛けをしたり、気が散りやすい方には気が散らないように机回りを整理したり、準備物を一緒に確認したりするなど、失敗しないためのサポートをおこなうことが大切です。

  7. 動ける時間を設けてメリハリをつける
  8. じっとしなければならない場面では、多動性を押さえようとするのではなく、課題の途中に小休止を入れる、身体を動かせる何らかの役割を持ってもらうなどにより、動ける時間と静かにする時間のメリハリをつけることをおすすめします。

  9. 一緒に対策を考える
  10. どのような場面で失敗することが多いかを探り、一緒に対策を考えていきましょう。 「事前に確認したら忘れ物しなかった」などの成功体験を積みながら、自分の特性との付き合い方を一緒に探していくことが大切です。


2020年04月07日 原稿作成:比嘉みちよ

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