歩行介助
歩行介助
家庭や施設などで、足腰の筋力が弱くなった方が歩く際に、介助者が手をかす姿を良く見受けられます。
歩行は生活の基本であり、あらゆる日常行為に伴う動作です。
ポイント
- 介助者は無理にひっぱる等、強引に誘導することは避け、できるだけ利用者のペースに合わせるようにします。
- 利用者の履物はサイズの合った踵(かかと)部分が覆われている物を選び、できるだけ軽くて滑りにくい運動靴が良いでしょう。サンダル、スリッパは転倒しやすく危険です。
- 利用者の服装は、ゆったりとした動き易いもの。特に裾さばきの良いものを選びます。
- 家庭内では、照明を明るくし、転倒の原因になるカーペットや段差などに気を付けましょう。
介助の方法1
- 介助者は利用者と向き合うように立ちます。
- 介助者は利用者の肘を軽く持ちます。その時あまり高く持ち上げないようにしましょう。
- 利用者にも同様に、介助者の肘を持ってもらいます。
- 利用者の歩調に合わせて行い、介助者は後ろ向きで歩きます。
介助の方法2
- 介助者は利用者の側面に立ちます。
- 介助者は利用者のほうを向くように、少し斜めに構えます。
- 介助者は左手で利用者の左親指を交叉させるようにして軽く握ります。
- 介助者の右手は利用者の左の脇(わき)の下に後ろから差し入れます。介助者の差し入れた手は利用者の腕をつかまないよう注意します。
- 利用者の左腕を支えるようにしながら、歩調を合わせて介助します。
2020年04月01日 作成:宮東佑季
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